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○被膜の概要
- 成分 WC,Co,Cr,Ni
- 密度 99〜99.8%
- 硬度 HV1000〜1300
- 密着強度 10.000Psi以上(700kgf/cm^2)
- 被膜内残留応力 圧縮応力
- 被膜厚さ 100〜300μ(それ以上も可能である)
- 耐温度 700℃
- 耐摩耗性 一般的な超硬と同等(80%程度)
○施工の概要
- 母材の材質は金属である事
- 母材の形状は外側表面である事(平面、円周面)、特に大きさの制限はありません。被膜処理面に穴、タップ、溝があっても可能ですが、処理防止(埋め栓等)が出来るかどうかで決定されます。溝の内側も形状により可能です。
- 被膜の加工は研削(ダイヤモンド工具)、放電加工(放電、ワイヤーカット)です。
○硬質クロムメッキとの比較
被膜 |
WC-12co |
硬質クロムメッキ |
マイクロハードネスVHN |
1100-1400 |
800-1000 |
最終仕上げ Ra |
10 |
16-32 |
摩擦量(乾式) |
0.2 |
1.0 |
○B.H処理の特徴
- ほとんどの金属に処理可能である。(鉄、焼入れ鋼、アルミ他)
- 加工部品の一部に対しての処理が可能です。
- 高い硬度がほしい時、高い耐摩耗性がほしい時。
- 高周波焼入れが出来ないか、問題がある時。1.広い面積でも可能である(ソリが少ない)2.薄い長尺物も可能である(ソリは出ますが、直す事は可能)3.硬度不足の時
- 焼入れ出来ない素材に一部分の処理が可能です。
- 焼入れしてある素材に対しても処理できます。(HRC60°〜65°)
- 切削工具としての利用も可能です。
- B.H処理後、母材への加工ができます。穴開け、タップ加工、溝加工等。
- B.H処理後、母材に溶接が可能。
- 被膜加工後、溶接してGR加工が出来ます。
- 硬度があるにもかかわらずある程度の柔軟性がある。(被膜厚さにより可変)