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金軸表面処理(BH処理

BH処理 BH処理 BH処理
BH処理された品物

ビカムハード処理(以下BH処理)とは
素材の耐摩耗性向上と表面の超硬化の目的の為、WCを主成分とした素材を母材に対して被膜処理をして
その被膜面を仕上げ加工する一連の加工作業の事を言います。如何に実用的に機械業界に利用出来るかを最大の目標として開発いたしました。
*B.H処理は単面ずつの処理加工であって全体処理ではありません。
BH処理解説図
BHの仕組み
BH処理は溶射の一種です。
母材に吹き付けて、皮膜を形成する仕組みです。
熱源で材料を加熱し溶融又はそれに近い状態にした粒子を母材に吹き付けて
皮膜を形成させる方法


BH被膜の最大の特性
高密度な高硬度面(HV1300)が得られる事
被膜面がはがれにくい


被膜の概要
成分 WC,Co,Cr,Ni
密度 99〜99.8%
硬度 HV1000〜1300
密着強度 10.000Psi以上(700kgf/cm^2)
被膜内残留応力 圧縮応力
被膜厚さ 100〜300μ(それ以上も可能である)
耐温度 700℃
耐摩耗性 一般的な超硬と同等(80%程度


施工の概要
◆母材の材質は金属である事
◆母材の形状は外側表面である事(平面、円周面)
◆被膜処理面に穴、タップ、溝があっても可能ですが、処理防止(埋め栓等)が出来るかどうかで決定されます。
◆溝の内側も形状により可能
◆被膜の加工は研削(ダイヤモンド工具)、放電加工(放電、ワイヤーカット)


硬質クロムメッキとの比較
被膜 WC-12co 硬質クロムメッキ
マイクロハードネスVHN 1100-1400 800-1000
最終仕上げRa 10 16-32
摩擦量(乾式) 0.2 1.0


BH処理の特徴
◆ほとんどの金属に処理可能(鉄、焼入れ鋼、アルミ他)
◆加工部品の一部に対しての処理が可能
◆高い硬度がほしい時、高い耐摩耗性がほしい時。
◆高周波焼入れが出来ないか、問題がある時。
  1.広い面積でも可能である(ソリが少ない)
  2.薄い長尺物も可能である(ソリは出ますが、直す事は可能)
  3.硬度不足の時
◆焼入れ出来ない素材に一部分の処理が可能
◆焼入れしてある素材に対しても処理可能(HRC60°〜65°)
◆切削工具としての利用も可能
◆BH処理後、母材への加工ができます。穴開け、タップ加工、溝加工等。
◆BH処理後、母材に溶接が可能。
◆被膜加工後、溶接してGR加工が出来ます。
◆硬度があるにもかかわらずある程度の柔軟性(被膜厚さにより可変)